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ソラノシラベ
2024/04/20[Sat]
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2021/03/07[Sun]







そんなあなたのおかげで10年間活動して来れました。イチと申します。



今回のリリースについて少しだけ前置きという感じで長いんですが綴ってみる。読んでも読まんでもいいよ。

元々ベストアルバムというものは好きじゃない側面も多々ありまして。

知名度のある曲を引っ張りぬいて曲数揃えて、なんとなく音量揃えてちょっとした新曲かボーナストラックを加えてハイどうぞ、ってのはなんか愛が無く感じる。

~~ってアルバムの〇〇って曲のアウトロからの流れで××って曲のイントロ入るのがたまらんのだよな・・・!
みたいなアルバムの文脈みたいなのが無視されてしまうのが悲しく感じる。

もちろん、上記は僕の捻くれた逆張りおじさん的な価値観で語るところであるので、
ベストアルバムという形式に良い側面もたくさんあるのは理解している。

例えば曲数が膨大になってきたバンドは何から聴いたらいいのかわからなくなったりする。
そういったときの入門にこれほど丁度いいものはない。
僕だって知らないバンドとか古いバンドを聴くときはとりあえず代表曲が入ってるアルバムかベストアルバムを聴く。そこから掘る。

でもやっぱり、なんでだろうか。自分が作ることはないだろうと思っていた。
長く活動を続ける予想もできなかったし、そんな大層な音楽活動でもないと思っていました。

そうこうしているうちに、少年ヴィヴィッドという名前で活動を始めて10年が経過しました。2011年5月に最初のアルバム"O2"を引っ提げ活動を開始し、もう10年。ちょうど2021年が10周年となります。

いや、とはいえぶっ続けて活動を続けていたわけではありません。

厳密に申し上げますと、"O2"の頒布と同時に発足し、2016年に天狗ノ舞とのスプリットアルバム"ニナの群像"を頒布。その後一時活動を休止しました。

一言で言えば音楽やるのがしんどくなってやめました。
当時の心境はよく覚えています。若かったなあと今なら酒の肴にできそうな気もしますが、本気で音楽やる自分への葛藤を感じてましたね。

まあでも、とりあえずそれは置いておく。

その後、様々なきっかけがありライブを皮切りに活動を再開。
メンバーにも恵まれ本当に楽しんで2018年に"blank"、2019年に"sink"をそれぞれ発表しました。

今なお音楽活動は継続されており、ライブの度に、リリースの度に新しい楽しさや自分の進歩を感じ続けています。一人ではできなかっただろうなーと心底思います。
バンドとしての性質を強めた活動再開後の、まさに今現在をを第2期と定義するならば、活動休止前の、一人承認欲求と葛藤と創作意欲の狭間で揺れに揺れながら勤しんでいたころは第1期とでも呼べるでしょう。

そんな中で、ライブをやるたびに感じる手ごたえを形にしたいというエゴ。10周年の節目に何かリリースしたいという思い。今の自分達だったら昔の曲をもっとよくできるのでは、という成長。

ライブで当たり前に披露する楽曲を収録した休止以前・・・上で言う第1期のCDもうほとんど在庫が無く、手に取ってもらえる機会もなければ聴いてもらうのも困難であるというもどかしさ。
活動再開後に知ってくれた人たちに、こういう前史もあったんだよ、と触れてみてもらいたいという欲求。

今だから許せる若いころの自分とか、まあなんか振り返るにたくさんの気持ちがあふれてきたんですね。

そういった思いが様々綯交ぜになって、この度初めてベストアルバムを作ろうという発想に至りました。
最初に書いたように、既存の発表した姿でただ曲順だけ並べて・・・なんて形は嫌だな。
もう古いCD持ってるっていう人にも楽しんでもらえて、新しく聴いてくれる人にも楽しんでもらえるようなものが作りたい。ベストアルバムだって性質を排除したとしても、1枚のCDとしてきちんとしたものを作りたい。
などなど様々なわがままを胸に、今回活動休止以前の曲、上で言う第一期(2011年 ~ 2016年)に限定して16曲を選定し、現在の手ごたえや成長を反映するべく歌から楽器からほぼすべてを録音し直し、新たな形として、集大成として、ベストアルバムという形でもって頒布することに決めました。

74分しか納められないCDに70分30秒詰め込みました。時間足りなく無くなるんじゃないかとマジで焦った。
自分ではものすごい満足な作品となりましたので、いろんな楽しみ方で楽しんでもらえたら本当に幸いです。



2021年2月の某日 濃い目のコーヒーと残業に塗れながら。 イチ




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2020/12/22[Tue]
寒くなってきた。少し冷えた指先を自販機で買った缶コーヒーで雑に温めながら、スタジオ帰りのギターを背負った僕は最寄り駅の改札を出た。
だんだん日が暮れるのも早くなった。なんとなく時間の速さを感じる。つい最近まで夕方5時なんてまだまだ明るかったのに、今ではすっかり深い深い湖の水面のように、しっとりとした紺色に染まっている。

冬、わりと好きだけどこの寒さは堪えるな、などと思いながら家に歩みを進める。
肩に乗るギターが重い。早く荷を下ろして楽になりたい。
そういえば晩は何を食べよう。食べて帰るには少し早いなと思案しながら、最寄りのスーパーの近くを通りかかると、少し香ばしい香りを携えて今川焼きの移動販売車がぽつりと寂しそうに止まっていた。

この世情を映してか、客足は少なく、少しガタイのいいおじさんが静かに車内で今川焼きを焼いていた。
気付くと僕の足は自然とそちらに向いていた。甘党の僕はいくつかつまんで晩御飯がわりにしてもいいだろうと思ったのだ。

「あんことクリームを2つずつください」

全部食べるわけじゃない。朝温め直したっていい。

「ごめんお客さん、あんこ今焼いてるんだ。5分くらい待ってくれる?」

おじさんはでかい手で上手いこと生地を整えつつ、太い声で少し申し訳なさそうにしながらこちらを見た。5分くらいならいいかと思い、待つことにした。手に持った缶コーヒーを一口啜った。まずい。うまい。

「お兄ちゃんバンドやってんの?」

背負ったギターを見ておじさんは僕に声をかけた。よく目立つから、よくあることだ。

「そうなんですよ、趣味なんです」

「そうかぁ、おっちゃん割と手先使う仕事で器用な方なんだけど、ギターだけはダメだったわ」

なんだか懐かしむようにおっちゃんは語る。よほどお客さんがいなかったのか、僕が話し相手にちょうど良かったのか、こいつは聞いてくれると思ったのか。だんだんと興に乗ったおっちゃんは語りだした。
今川焼きは副業で、コロナの影響で本業が開店休業状態だとか。コロナのせいでこういうキッチンカー系もあんまり良くみられないだとか、稼がないと嫁さんに怒られるだとか。ほぼおっちゃんの独演会と化した、愚痴にも似た一人語りを受け流しているうちに、今川焼は焼き上がり、ひょいひょいと、一つ多めに紙袋に詰め込まれた。

「聞いてくれたから一個サービスね。よかったらまた来て」

会計を済ませて家路につく。歩きながら、激動の今年を振り返った。思えば、僕はまだライブもできている。配信もできている。仕事だって大きな影響はなく、変わらず、平和に暮らしている。好きなことがやれる環境にある。自分は恵まれてるし、やらなきゃなと思った。
片や、仕事がなく、こんな寒い中慣れぬ今川焼を焼いているおじさんだっている。懇意だったライブハウスもつぶれた。バンドを止めた友達もいた。もっとしんどい環境で頑張っている人もいる。早く、そんな抑圧から解放されるといいなと、思った。

手に持った紙袋が少しずつ冷えていくのを感じた。行儀が悪いが暖かなうちに一つ食べようと、紙袋に手を突っ込み、手に取って、被り付いた。香ばしく焼けた生地の香りより、中に入ったあんこより、どろどろとした半生の粉の味が口いっぱいに広がった。
客がいない本当の理由が、分かった気がした。


追伸、3月の例大祭に申し込みました。音が出る丸い板を作ります。

2018/08/08[Wed]
大都会の隅っこで今日も書けもしない文字を書き綴っているわけで。

メトロポリスは今日台風の足音がします。夏の陽気を飲み込んだコンクリを今流行りの打ち水のごとく冷まし、比較的過ごしやすい夏の夜を醸しています。
そんな過ごしやすい気温を尻目にバカみたいに熱を吐くデスクトップPCで暖をとるかのごとく居心地の悪い部屋に引きこもり画面に向かうのです。
平成最後の夏だと世はにわかに沸き立ってるように感じつつも、涼しげな浴衣やカラリとなる下駄、夕闇に生える花火などにはまるで縁はなく、無駄に湿度の高い部屋の中、湿気を吸って少し音の抜けないストラトを爪弾くのです。

迷走する台風の行く末を、通勤電車の邪魔をしてくれと一抹の期待を込めて見守りながら、今日も雨とは無縁な部屋にこもり、縁のない夏の景色を大きくなった低気圧が塗り潰してくれないかと淡く応援するような心持です。

そうこうしているうちにだいぶ遠いはずだった締め切りというデッドラインが幾分近づいてきました。言いたいことと音数がかみ合わないもどかしさと、自分の滑舌の悪さに葛藤しながら迷走する音程を何とか制御して歌に向き合う心構えを始める冷たい夏の日の夜であります。

何が言いたいかというと夏コミの新譜告知とかに浮かされたってわけ。
俺もやりたいな。秋ちゃんと出すんで待っててください。
そうこうしてるうちに睡眠時間は消え失せて、もう少しあと少しと惰眠を貪るモンスターが生まれる毎日です。肉が食べたい。















2017/12/26[Tue]

ここに何か文字をしたためるのが久しぶりすぎてどんな書き出しにしようか迷う。
僕は元気です。

Twitterでは散々垂れ流していたのですが今年はライブを2度もやりました。
8月の百鬼戦争、つい先日のANOTHER VISION
少年ヴィヴィッドが年二度もライブをやるというのはかなりミラクルでしたが
まあ本当に楽しく楽しくやらせてもらいました。
どちらのライブも本当に得るものが多かったんですが、特に先日のライブを終えて何やら自分の中に渦巻いているものを鮮度の高いうちに文字にしておこうと思った次第。



割と支離滅裂な文章になるだろうなと予想してる。



まず8月。このライブに出れたのは本当に自分にとって大きなことだった。
メンバーの都合もついてない中で粘り強く誘ってくれたたなじゅんにはほんとに感謝してます。

話をもらった段階で平茸は出れないことが確定。メンバーの都合は深澤しかつかない。
ドラムもいない。アテは全部外れた。キーボードもいない。ギターもいない。自分だけ。
近作は鍵盤ありきで作ってる曲も多いし、表現力の薄まった少年ヴィヴィッドで出る意味はあるのか?本当に出るか?どうする?って何度も悩みましたが「もう最悪俺と深澤で弾き語りでもなんでもやるか」と腹くくって意地でも出ると決意。
そんな中、困りに困ってたところたまたま友人の紹介でジュンさんと知り合う。
これがすごく大きい出会いで、一回スタジオ入ったらもう不安はなくなった。

3人じゃ少年ヴィヴィッドの曲はできないと思ってたけど全然違った。
3人だからやれる少年ヴィヴィッドがあった。
古い曲ばっかやった。シンプルが悪じゃなかった。それが好きな人もたくさんいた。
これがもう心底楽しかった。昔はこうやってたなとすごく思い出すような気持ちになった。
まだやりたいなと思った。

そんな体験を踏まえて、12月のANOTHER VISIONを迎えた。
今回は平茸も参戦してくれたので4人になった。
曲を決めるにあたってものすごい悩んだ。でも何より最初にStand by Meって曲がどうしてもやりたかった。この曲をライブでやってないことだけが自分の活動の心残りだった。
なんか3~4年前からずーっと空白を再生していたような気分で、とにかく真っ先にやりたかった。この曲が終わって、ようやく今の自分に帰ってこれたような気分にすらなりました。
おかげでなんだか今は燃え尽きたような、空っぽになった気分です。

12月にやりたい曲はそれこそ山ほどありました。
usotsuki、ノスタルジア、Letter、夕凪モノクローム、瓶詰の街、ビターワールド、エトランジェ・・・挙げたらキリがないけどやれるもんなら全部やりたかった。
それでもこの4人だからこそやれるんじゃなかろうか、という曲を中心に選んでみた。
それがよかったか悪かったかはわからないです。もしかしたらおとなしい曲調が聴きたかった人もいるかもしれませんが、少なくとも楽しく、感情込めてやれたなとは思います。

メンバーと酒飲んだりスタジオ入ったり積み重ねて、互いの理解が進んだらもっとやれる曲も増えてくると思うし、これから積み重ねていけたらと思います。
何よりメンバーがライブをやりたがってくれるので、マイペースに年1~2回くらいやれたらいいなと思ってます。

今回3年間のブランクがあって、久しぶりのライブをやって、いろんな人に触れて、いろんな声をもらいました。
正直コンスタントに活動できないのは悪だし、早く何らかの物を出さないとみんないなくなってしまうんじゃないか、みたいな気持ちが弱い自分の中に多々あったのですが、もしかしたらマイペースでもいいのかも、という気持ちになってきました。
ここのところ、特に今年1年、いろいろ自分の中に抱えてる思いがあって、それがうまく解消出来たらまた自分のペースで制作も再開できたらと思ってます。
3年も待っててくれた君たちをより待たせるのは何か忍びないけど、またその時会えたらいいなと思います。

なんか活動を休止するような文章になりましたが
ライブでも言いましたけどものんびりマイペースにやりますので
今後ともよろしくお願いします。


2016/10/03[Mon]

その日、世界は飽和した



  




というわけでまた出ます。紅楼夢で出ます。音の出るインダストリアル丸い板。
もう紅楼夢がホームみたいな感覚にすらなってきました。俺は関東人だ。

長いこと玖くんとなんかやろうやろうと言ってたのがこんな形になりました。
お互いのカバー曲も含んだ、1枚で2度おいしい全8曲入りスプリットアルバムです。

今回に関してはスプリットという特性上、一貫したコンセプト、アルバム単位でこういう表現をしようというこだわりは特になく、ただ好き勝手やらせてもらいました。
結果久しぶりに割とロックロックしいCDになったんじゃないかなと思っとります。
1曲ごと解説する気もありませんが、カバーの選曲についてだけ触れる。

・コルト
2012年に出したthe one's2というコンピアルバムに、天狗ノ舞が提供してくれた思い出の曲。
the one'sという前作のコンピにも1曲参加してもらってたので、どっちの方が良いかなーと迷ってこっちにしました。
ストレートにかっこいい曲をどうひねくれさせようかなーと悩んだら3/4と4/4を行ったり来たりの変な曲になりましたが結構気に入っています。

・濁流
カバーをもう一曲増やそう、ってなった時にどれやろうかめちゃくちゃ悩んだんですが、個人的に一番好きな「山の穢れ」から1曲やりたいなと思い、これを選びました。
メロがシンプルにかっこいいんですよね。ほんとに。これぞ玖くんって感じ。そのまま歌わせてもらいました。

そんな感じで、天狗ノ舞ファンに少しでも楽しんでいただけたら幸いです。
個人的にはtr.5がほんと好きです。なんだあれ。あの1曲で全部負けた感ある。勝ち負けじゃないけれども。やられたなーって思いました。
カバーも面白いんだ。うちの曲がしっかり玖くん節になっててほんと面白いです。

あとはもうジャケット。忙しい中ほぼ出来上がったところを1回0にして描き直すことまでやっていただいたはがねさんにはほんとに頭が上がりません。
おかげで良いCDになりました。本当にありがとうございます。



そんな感じで、当日の頒布物等は後日まとめますが、CDが出ますよという事で。








2016/09/13[Tue]

大体カテゴリは雑記。



もうだいぶ前になりますが、はちみつれもん×AftergrowのTouhou Six String 01.秘Touhou Six String 02.封、そしてRephonicsのレタレイトというCDで歌詞を書きました。どれも平茸さん担当曲のみ。
気が向きましたので一個一個振り返りながら少しなんか垂れ流してみようかなあと思う所存。





-Touhou Six String 01.秘&02.封-

秘封倶楽部の楽曲で歌詞を書くときは、なんとなく蓮子視点でイメージを掴み始めることが多いです。
僕の中での秘封倶楽部はメリーという超常的な感性を持った人物から発っせられる言葉や行動を、とてもアクティブだけれどもごく平凡に近い蓮子というキャラクターがそれを受けて手を引き、右往左往しながら見つけたり導き出したりと・・・蓮子が振り回してるようで実はメリーに振り回されてる感じの。

なるべく、女性的になればいいなと思って書いていました。
自分のところでやるときはもうやりたい放題ですが、歌ってくれるヴォーカルはみんな女性の方ですし、ちょっと意識してみようかなと狙いつつやってみました。
狙い通りになっているかは怪しいところですが、そんな意図もあったりなかったりでした。

後は基本姿勢として、「オケの中で自分の表現」や「自分の主張」を行うのではなく、オケから受ける印象や魅力をもっと分かりやすく、強調していけるように自分のできることを行う、というのを心がけています。
というわけで、各曲オケから受けた印象と、気を付けた部分をなんとなく。


・P.S.
01の1曲目。正直、正直これ1曲目なのか!と思いました。意表を突かれたというか。
この曲は「箱庭抜け出し辿り着いた位相は こんなはずじゃなかった」
というフレーズがよくこの曲を表していると思います。
思っていた、理想とは違う結果になってしまったことを無理やり理屈で納得させようとしているというか、そんな感じでしょうか。
一歩踏み出してしまった。思っていた景色とは大きく違っていた、というのが最初の着想です。
変わらずそばにあるものさえ、前と違うものを内包しているのではないか、という疑心。
招いてしまった焦りや苛立ち。それがばれているという事もわかっているけれど。
なんかつかみどころがないんですが、そんな感じの感情がないまぜになった焦燥というか、そういうようなものが煽れていればいいなあと思います。



・Fly up higher!
01の3曲目。
曲がすごいポップだったんでこれはかわいい系を狙って書いてみようとまず定めて。
メロを聴きながらサビのところで「ダーリン」ってみねこさんの声で入れたらおそらくこんな感じのトーンで来るな。絶対美味しいのでは・・・?と思い、そこから色々と広げていったらこんな感じに。
最初にも触れましたが、なるべく女性的に書こうと思う中、この曲は特に意識しました。
かわいい中に少しビターな部分を内包してるというか、感傷とか明るさ、いたずらっぽさと素直さが同居してるな方向に寄せて行けるモチーフを入れようと思いながら言葉を選んでいきました。
割とこの曲は読んでそのままという感じがしますので、特に内容について語ることは・・・ないかなあ?
個人的には気に入ってる1曲です。オケもすげー好き。



・eureka
01の6曲目。個人的に仲の良い蒼ちゃんがヴォーカル。
曲調が疾走感ある感じなので、なるべく視界が開けた感じの歌詞を書きたいなーと思って書き始めました。
この曲はとにかくイメージ的には蓮子なので、ものすごい思考が纏わりついていつつも本質的にはシンプルでストレート!みたいな。「難解でわかりやすいもの」を目指してます。なんだそれ。
「左回りの規則性」とか時計のことだし。
多分小難しく言ってるけど求めてるのは簡単なことなんだよ、ってことで。
「砂粒を数えてても」はアルキメデスの砂粒を数えるもの
「箱に隠れた猫」はシュレディンガーの猫をモチーフにしてます。

しかし明るい曲の歌詞めっちゃ苦手です。なんでだろう。根暗だからかな。



・calling
8曲目。ほんとに良い曲だなーと思います。
オケをもらった段階で、これは感情が揺れているような情景を歌詞にしたいと思いました。
秘封という二人組。人間二人ですから相互に作用しつつ、その間には何らかの関係・感情が存在するだろうなという所から考え始めました。それは何だろう。確かにそこにあるんだけど。
名前を付けてしまっていいのだろうか。名前が付いてないから良いのではないのだろうか。
名前を付けることで、ここに確かにある関係が変わってしまわないだろうか、でも。

百合とかそういう意図はなく、家族愛や親愛のような、最上級の関係をそう呼ぼうと。そのくらいにとどめておきたいなと思います。が、そのように感じたらそれもそれで良いのかなと思います。
個人的にも近年書いた歌詞の中でもすごくうまくいった手ごたえがあります。かなり歌とメロに沿った言葉選びをしながら、情景が見えるようなものが書けたと思います。歌詞とはこうありたい。



・Step by the Step
02の2曲目。仮タイトルはfind a way、またはAstrayって感じでした。
これも明るいさっぱりとした曲なんで、前向きなテーマで書こうと思ってました。
秘封倶楽部の二人を想像しながら、二人でどこかへ走っていくようなイメージで。
この曲に関しては特に意識して難解にしているところもなく、前向きに、進んでいくこと、綺麗な空気感を持った言葉選びを意識して思うまま書いた感じです。

一番難しかったのは英詩部分。僕英語ほんと苦手で。大学時代単位落とした実績あり。
サビ裏のとん、とん、とん、とん と4音で鳴るコーラスは英語で、と平茸さんからの話があったのでこんな感じになりましたが、音の歯切れがよく、意味も良い感じの言葉を探すのが大変で大変で。
あとは2サビ後のCメロ裏のコーラスですね。
あそこは「Anxiety Lead me astray」(不安が僕を迷わせるんだ)と歌っていただいています。

この曲に限らずなんですが、英語が堪能な友人のM氏に英語部分変なところないかなとー相談・検証・アドバイス等行っていただきました。本当に助かりました。改めて、ありがとう。



・faust
02の4曲目。安心のみねこさん。言葉選びの個人的な出来栄えとしてはすごく気に入ってます。
テーマは読書。オケの印象はゆっくりと何かに浸ってゆくような印象でしたので、違う世界に飛び込むような、空想に浸れる読書をテーマにしてみようかなと。
いつものテーブルでおもむろに鞄から文庫本を取り出し、没入していくような様子を「今から抜け出してみる パラレルワールドまで」と表現してみました。ファウスト読んでるかは微妙。
「白い夜空に散った星」とはページに散らばる黒い文字のこと
「何でもない隙間にさえ意味を求めて」とは行間を読むということ
めっちゃ読書でしょ?どうだろう。

詩中に出てくるファウストはゲーテの作品を指しますが、タイトルのそれは作品の中身についてどうこうではなく、「難解なもの」という意味でfaustという言葉を使っています。



・fleaks
02の7曲目。この曲はすごく内向的というか、内側を向いてるなという印象でした。
また、原曲のタイトルにも影響を浮けました。サナトリウムと聞くと、僕はどうしても精神系のイメージが強く、曲もダークな雰囲気がありますし、より暗く内に向かうような方向で行こうと。
その際、綾辻行人の小説で、精神科病棟を舞台にした「フリークス」というのを思い出し、これを発想のたたき台にしようと一度読み直してから歌詞を書き始めました。タイトルはここから頂いています。
この頃自分の中でぼーっと考え事をする際によく出てきたテーマで、異常と正常の境目はどこで、だれが線を引いたのかというものがあり、そういうものを描きたいなと思っていました。
「さぞ自意識に歪んだ尺度で語ればいい」という部分が一番言いたかった部分かなあ。
これも言葉選びはものすごい気に入っている作品です。



-レタレイト-

打ってかわってこちらはいつも通りに、自分のサークルでやるような感じで1曲書いてみました。
ので、基本姿勢は上述のままに、自由に思うまま言葉を選びました。



・風花
5曲目収録。おてんば恋娘ですね。
チルノに対しての個人的な感覚は自サークルの楽曲usotsukiでだいぶ満足した出来の歌詞がかけてしまったので、さてどうしようかなという感じだったのですが。
楽曲から受ける冷たさ、切なさというか、冬っぽさというか。そういうテーマで書いてみようかなとまず思いました。
また、同じようなテーマで少年ヴィヴィッドの前身サークル空ノ調べに真冬の花という曲を書いたことがあるのですが、今の自分がそれを同じような気持ちで書けたら、この曲に合うだろうかと書いてみたところ、意に沿うものができたのでこんな感じに。
とにかく寂しげな雰囲気が伝わるような言葉で色付けできたらなと思っていましたが、うまくいったんじゃないかなーと思っています。







そんな感じでしょうか。
曲自体は僕の物ではありませんし、あまり語らない方が綺麗なものもたくさんあると思います。
最初に書いたように、曲の雰囲気や持っている魅力を、言葉を付けることで強調したり、具体的にしていけたらいいなと思っています。
また、ここに書いたことが正解ではないですし、それを強要するつもりはありません。こう捉えろ!という意図は全然ないんだ。
あくまで僕の中の正解ですので、例えば僕が「トマト嫌いだ」と書いた歌詞を「お、これはほかの野菜は全部大好きって言ってるんだな」みたいな、自身のフィルターを通していろんな捉え方をしてもらえたらなと思います。
それぞれの正解を大事にしつつ楽しんでいただけたらなあと思います。


2016/07/07[Thu]

最近の備忘録。ブログっていうかほぼメモ帳。



・リハビリを兼ねて
昔の曲をノリで少しずつ弾き直したりなんだり。
あまりに久しぶり過ぎてcubaseの扱いに戸惑うし何よりギター全然弾けなくなってる。
ベースは弾きやすい。買い直してよかった。弾けるとは言ってないぞ。



・ネタ出し
なんとなく3曲分くらい大まかなネタができる。
いつ日の目を見ることやら。楽しみですね。
しかしまあ録音できる気がしない。



・ギター増える
土にギターを植えて水を与えたらなんか増えた。

かわいい。音作りが難しい。また後日細かく書く・・・かもしれない



・Elixir所感
ものすごい久しぶりに手持ちのギター2本(上記とストラト)に10-46のエリクサー弦を張った。

---良いところ
錆びない。とにかく錆びない。多少雑な管理で放置しても錆びない。
手汗ひどい自分には大変ありがたい。部屋で弾く分には最高。良いかもしれん。

---悪いところ
音が嫌い。致命的。
元々柔らかい素材を無理やりものすごい硬いものに詰めたみたいな印象。
外側の感触は硬いのに、内側にその硬さが無い(ように感じる)ため、ニュアンスが凄く不自然に感じる。

---総括
とりあえずエリクサー張っておいてライブとかレコーディング時にはアーニーで良いかな。



・上司
殺意





2016/06/13[Mon]

ここ数年使ってた僕のベース。Fenderメキシコの安いラインを中古で安く買い叩いたもの。
買った当初から状態あんまり良くなかったけど、まあとりあえずFenderだし宅録程度には耐えてくれるだろう・・・
と騙し騙し使ってたんですが、まあどんどん音痴になるわ、生鳴りも死ぬわ、押さえてもならないポジションが多発するわ、弾きにくくなるわでもう散々。
その都度調整したり、ブリッジを変えて何とか弦高をいじって使える範囲に落とし込んだりと、あの手この手で延命措置を取ってきましたが、トラスロッドが限界に来たので思い切って下取りに出して新調することに。
あまりの状態の悪さに「ベースとして下取り出来ない・・・分解して売るしか・・・」と店員に言われ、改めて使ってたベースのひどさを再認識しながらなんとか下取りしてもらい。さあどうしようかなーと何本か試す。



-条件-
1.安い
2.作りがそこそこ良い
3.音がそこそこ良い
4.ジャズベース
くらいの漠然とした縛りで何本か弾いたので、ざっくりした感想を備忘。



・YAMAHA BB714BS
変態ベーシストBilly Sheehanのモデルらしい。いきなりジャズベースじゃねえじゃねえか

-よいところ-
生鳴りがする。YAMAHAの楽器は低価格帯でもしっかり鳴る印象があって非常に好感を持ってる。出音も割かし嫌いじゃない。
ローからミッドが良く出てる感じのマイルドな音。ネックのグリップも嫌いではない。無難に好き。

-わるいところ-
この個体は状態に難があり、3弦のローポジションに少々バズ。よく使うポジションなので減点。
コイルタップモードみたいなのが付いているがあまり有用ではない。
もう少し音の外側に輪郭が欲しい。
YAMAHAは独自規格っぽいパーツを使ってるので後々の発展(ピックアップ変えてみたりだとか)の辺りで不自由が出そう。



・YAMAHA BB-STD
通常のBBはプレべ感がありますがこっちはYAMAHA流ジャズベースという感じ。

-よいところ-
好きな傾向のジャズベースの音。どちらかというと柔らかい出音。
見た目が独特で厨二心をそそられる。
ネックがwarmoth製だったりと作りも良い。
バックパネルが付いているタイプなので後々プリアンプ入れたり等改造面で利点がありそう。

-わるいところ-
弾きにくい。
トラスロッドネックの元起きが始まっていて、現状は問題ないが長い目で見ると怖い。
今回試奏した中では一番高い。



・Bacchus JB
ジャズベース。おそらく真ん中辺りの価格帯のシリーズ。詳細はよくわからない。

-よいところ-
しっかり作ってますよ、という感じの質感。出音も予想通りで、無味無臭という感じ。
ああこの価格帯のジャズベースの音だなーって感じの硬いの音。歯切れよくカクカクした感じ。
一音一音パシッと鳴る感じ。無難of無難。宅録には良いかも。


-わるいところ-
無難すぎる。滑らかさが無い。優等生、という感じの硬さ。
もしかして自分はジャズべース好きではないのでは・・・?と案じ始める。



・Fender たぶんMEX PB
唯一のプレべ。音の比較に弾かせてもらう。

-よいところ-
思っていた通りのプレべの音。
マイルド。流れるフレーズで弾いたときの滑らかさはすごく好み。
このマイルドさは結構好みなのかもしれない。

-わるいところ-
出音の手触りがざらついている。ちょっと今欲しいものとは違う。
もう少し外側に透明感の有る輪郭が欲しい。
ネックの形状が苦手。プレべの音は特徴あってほしくなる時もあるけどこれが致命的。
厚みは全然苦にならないけど、厚みに対して横幅の広いネックが非常に苦手。Ibanezのギターとかもそう。



・Edwards JB
という感じでいまいちこれだ!というのが無く迷っていたところ
楽器屋のおっちゃんが「これどうよと」一本持ってきたベース。

-よいところ-
前の持ち主の好みで弦高がめちゃくちゃ低めにセッティングしてあり、やたら弾きやすい。
弾いていてものすごい楽しい。
Bacchusに比べ良くも悪くもキャラクターがある。バチッとした硬さ。

-わるいところ-
ちょっとピーキーすぎる。弦高低いのでバチバチとした硬さが耳に付くことが。
好みでいえばもう少しマイルドさが欲しい。



などなど音の傾向に文句言い出したらきりがありませんが、弾いていて楽しいというのが他のベースにはなかったし、とりあえず理想の出音との差を楽しさで埋めれたので、Edwardsのジャズベースを購入しました。
ブランドの好みだけで言うとYAMAHA大好きおじさんなんですごく迷いましたけれども。
ESP系列はよくネガティブな意見を見かけたりしますが、触らず論じるのはもったいないと思うよ。僕は出音は割と好きなものが多いので好印象のメーカーです。Snapperとか好き。価格はほんと勘弁していただきたいけど。

というわけでこれで数年ベースの状態の悪さを言い訳に手を抜いてたベースフレーズももう少し改善される・・・はず・・・。

写真は無いよ。そんな感じでした。

2016/05/20[Fri]

天狗ノ舞というくそかっこいいサークルをご存知だろうか。ご存知ない?今知ろう。
過去イチが作ったthe one'sというコンピアルバムにも参加している、やたら良い声の玖くんが率いる東方アレンジサークルである。まあ率いるって言っても玖くん一人だけれど。

思えば玖くんとは非常に長い付き合いで、初めて会ったのもいつだったか覚えてない。
覚えてないけど、僕のサークルが少年ヴィヴィッドになる前から、年数でいえば5~6年くらい。
ずっと同じバンドアレンジというジャンルで、イベントに行くたびに顔を合わせて。
なんか同じ歩調で一緒に歩いてきた仲間のような、戦友というか、そんな友人です。

そういえば一緒に数多の飲み会もくぐり抜けた。抜けれなかったこともあった。
彼はべろべろにつぶれてトイレとお友達になってたこともあった。懐かしい。



そんな彼と「一緒になんか作ろうよ」という話をだいぶ前からしてて
去年紅楼夢でなんかやろうかと持ち上がったのが諸々の事情でお流れになり
話だけふわふわと浮いてた感じだったんですが
先日のトウキョウディストリクトというライブで久しぶりにゆっくり喋る時間があって
よしじゃあせっかくだしやってしまおうと実行に移します。



そんな感じで紅楼夢申し込みました。



このサークルカット。ほんと良い。赤樫はがねさんに描いて頂きました。
はがねさんは天狗ノ舞でジャケットを描かれてるんですが、そこで見て以来もうほんと好きで。
この機会にお忙しい中描き上げて頂きました。いやー、もうありがたい。ほんとに。頑張ろう・・・。





そんなわけですごく気が早い感じですが、紅楼夢受かれば出るよって告知です。
めっちゃ先手打って告知して自分の首をどんどん絞めていく感じね。
こんなん書いて出せませんでしたーとかやばいぞ。曲のネタ全くないわ。危機感しかない。







2016/05/05[Thu]

今週末だってよ。うそだろ。イチです。
というわけで告知。















ツイートしたものをまるっと貼りなおす手抜き。
ライブに向けて意識を高めつつLoLやる日々です。
というわけで早稲田とビックサイトで会おう!待ってるよ!

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